My Own Private PENDLETON vol.18:Kie (PENDLETON JAPAN)/ ROUND-UP

My Own Private PENDLETON vol.18
ペンドルトンが彩る日常vol.18:Kie(PENDLETON JAPAN)/ Round-Up

 

創業以来、160年以上にわたりアメリカを代表するライフスタイル・ブランドとしてそのルーツであるインディジネス・ピープルズ(ネイティブ・アメリカン)はもちろん、アメリカならではの古くて新しいオーガニックな暮らしを彩ってきた<PENDLETON>。「My Own Private PENDLETON」では、そんな日常を編みながら未来へと続くカルチャーを形創る方々をご紹介します。第18回は特別編として、<PENDLETON JAPAN>でプロダクト・プランニング・マネージャーを務めるKieが、今年2026年9月17-19日ペンドルトン市で開催さえた、アメリカの良心としてあり続ける<PENDLETON>の原点を体現するイベント「PENDLETON ROUND-UP」へのロードトリップの物語(前編)を紡ぎます。

 

On Board:始まりは、まさかの流血トラブル

「いざ出陣!」という搭乗完了のタイミングで、なんと機長が機材で負傷し流血トラブル。そのまま病院へ搬送されるというスペシャルな展開に。機内で2時間じっと待機し、代行の機長が到着してようやくテイクオフ。

当初シアトルで6時間あったトランジット時間が、遅延により4時間に短縮。シアトルに着いたらスタバ1号店を訪れたいという密かな楽しみは敢えなく頓挫するも(T . T)、諦めきれずに、せめてアメリカの空気を吸おうと一回空港の外へ出る。

シアトルの心地よい空気を吸ってリフレッシュしたあと、乗り継ぎ便にて最終目的地ポートランド(PDX)へ。あたたかい木目や緑で全米一の空港と称されることもあるローカルでリラックスしたPDX空港の雰囲気を堪能する。

念願の「ROUND-UP」のためアメリカ・オレゴンの地に足を踏み入れた高揚感で、初日の夜からテンションは最高潮。「ついに来たー!」と部屋に入った瞬間から大はしゃぎし、明日からの会場・ペンドルトン市へのロード・トリップへの期待で胸を躍らせながら、テンションMAXな初日の夜を過ごす。

 

DAY 1(9.17 Thu):ポートランドを抜け、歴史と伝統が息づく「カウボーイの街」へ

午前10時、同年代の本社スタッフが迎えにきてホテルを出発。ポートランドからペンドルトン市へかうドライブが始まる。いかにもアメリカの抜けるような青空のもと、ポートランドの街を抜けると左手には雄大なコロンビア川、右手には切り立った山々という大自然が織りなす景色が広がり、ロードトリップの開放感を堪能する。

初めて通る道なのに、頭の中で「カントリーロード」が流れ始め(実際には車内のBGMはHIP-HOP)、不思議と心が落ち着きノスタルジー感と期待感が交差する。今晩の宿泊先であるPENDLETON社が貸し切ったペンドルトン市内のモーテルに到着した瞬間、「This is America🇺🇸」な雰囲気にテンション爆上がり!

すれ違う人々がみなカウボーイ・ハットやブーツを身につけている非日常的な空気感が充満していて、街全体が「ROUND-UP」一色に染まっている。

 

DAY 1(9.17 Thu):<PENDLETON>のルーツを巡る、「Mill Tour」

ロデオの暴れ馬のように浮かれまくった気持ちを抑えつつ、<PENDLETON>の原点である「ミル=紡績工場」を巡る「Mill Tour」に参加。現在では本社をポートランドに構えるが、ここペンドルトンこそがその名の通り、<PENDLETON>発祥の地だ。

部品を自ら調達・メンテナンスしながら、工場内で創業当初から使われ続けている織機を前に感動。創業者であるトーマス・ケイが織り込まれたブランケットが飾られている広大な工場内は整理整頓が行き届き、ゴミ一つない現場の美しさに、時を超えて受け継がれてきた技術の高さとこの工場で働く人たちの誇り、そしてものづくりに対する誠実さを感じ、身が引き締まる。

そうこうしていると、「RODEO SPIRIT RED」のメインモチーフが目の前でじっくり織り上げられている奇跡的なタイミングにも立ち会え、「明日、本物のロデオが観られる」という期待感から動悸が止まらない。

 

DAY 1(9.17 Thu):生演奏が彩る歓待の宴

「Welcome Dinner」の会場に移動すると、アコースティック・ギターやフィドルの心地よい音色が響き渡ってくる。本場のカントリー・ミュージックが生演奏で流れる臨場感に、一気にアメリカ・オレゴンの本場カウボーイ・カルチャーのど真ん中に飛び込んだことを実感する。

ここ数年、年に一度のペースで会ってきた<PENDLETON>本社の面々とも再会を果たす。「お帰りなさい!」と弾ける笑顔とビッグハグで熱く歓迎してくれた瞬間、長旅の疲れが一気に吹き飛ぶ。

初対面のスタッフともすぐに打ち解け、お互いに着用していたウールシャツや愛用品の話、そして音楽に合わせてグラスを交わしながら一気に意気投合していく。これぞ、ファミリー企業である<PENDLETON>ならではの一体感を堪能する。

 

DAY 1(9.17 Thu):Happy Canyon Night Show

ディナー会場から程近い野外劇場に移動して、心地よい夜風が吹き抜ける満天の星空の下で、「Happy Canyon Night Show」を観劇する。

劇中では、<PENDLETON>の代表的なパターンとしても知られるネズ・パーズ族の伝説的リーダーであるチーフ・ジョセフの物語を中心に、白人開拓者とネイティブ・アメリカンが歩んできた歴史を、「和解と共生」のドラマが描かれる。

出演するネイティブ・アメリカンたちが纏う荘厳な衣装を目にし、頭では理解していたはずの「<PENDLETON>の幾何学模様は単なるデザインではなく、彼らの歴史と精神へのリスペクトから生まれたもの」だという背景が、目の前のリアルな情景と重なり合い、実感として心に染み渡ってくる。

<PENDLETON>のルーツを本場の空気の中で再確認し、「だからこそ私たちはこのブランドを愛しているのだ」と深い確信と誇りを感じつつ、ホテルへと戻った。

 

DAY 2(9.18 Fri):American Indian Beauty Contest

 

「Round-Up」な日々の朝は早い。8時半から始まる「American Indian Beauty Contest」の会場へ向かう。

このコンテストは、最も美しいネイティブ・アメリカンの少女を選出するとともに、伝統的な衣装や装飾品の保存・継承、そしてその魅力を広く紹介することを目的としていて、光栄なことにその審査員の一員を務める大役を仰せつかる。

選考にあたっては 、

a)  自然な美しさ・表情:衣装・伝統的な装束:馬具:を基準に、外見の美しさだけでなく「衣装」や「馬具」という手仕事・伝統の継承が全体の半分の配点を占めるという本気度に感動する。

代々受け継がれてきた装束の刺繍やビーズ細工、丹念に手入れされた馬具の美しさに触れ、<PENDLETON>が大切にする織りや柄の精神性(伝統への敬意)を再確認できた。

DAY 2(9.18 Fri):Westward Ho! Parade

コンテストの審査が終わると、カウボーイやクラシックな馬車はもちろん、色鮮やかな伝統衣装を身に纏ったネイティブ・アメリカンの方々が街中を練り歩く、「Westward Ho! Parade」へ。街全体がまるで19世紀の開拓時代へタイムスリップしたかのような熱気に包まれる。

パレードの参加者たちが沿道の観客へ向けて小さなキャンディーを渡すのが慣わしなのだが、手加減なしのオーバースローで投げ込まれるため、「痛い!刺さった!」と思わず叫びたくなるほどのダイナミックさと、その強烈な甘さにまさにアメリカを感じる。

 

*後編に続く

 

photography&text:Kie (PENDLETON JAPAN)
editK2

 「Round-Up」関連の商品を見る>>

Share Tweet Pin it
記事へ戻る