Patterns vol.2:YELLOWSTONE (NATIONAL PARK)
国立公園パターン
創業以来、インディジネスピープルズ(ネイティブアメリカン)との交流を深めながらその伝統的な柄をベースに独自のデザインと技術で開発してきた色鮮やかな100種類以上に及ぶパターンと共に、100年以上の間親しまれ続けきた「NATIONAL PARK(ナショナルパーク=国立公園)」シリーズのパターンたち。<PENDLETON>を代表するオリジナルパターンをご紹介する連載「PENDLETON patterns」の第二回目は、「YELLOWSTONE(イエローストーン)」の物語をお楽しみください。
エコカルチャーを象徴する、
色鮮やかな帯状パターン
「アメリカで最も偉大なアイデア」とも呼ばれ、世界で初めて「生態系」という考えをベースに自然を保護するために生まれた国立公園。その元祖が1872年に世界初の国立公園に指定された、アメリカ中西部の3州にまたがる広大な「イエローストーン国立公園」です。
創立50周年記念の年に、<PENDLETON>は「YELLOWSTONE PARK BLANKET」のデザインを開始し、翌1923年5月に発表。さらに世界各地で温暖化による自然災害が続出し、環境問題に対する意識が高まっていた2022年、イエローストーン創立150周年にあわせデザインを一新することで、アメリカの初代国立公園に対する変わらぬ敬意を表しました。
<PENDLETON>では、他にも「GLACIER(グレイシャー)」や「YOSEMITE(ヨセミテ)」、「OLYMPIC(オリンピック)」など、アメリカの国立公園の名を冠した「NATIONAL PARK BLANKET」シリーズのパターンを作り続けてきましたが、共通するのは国立公園内の色彩や風景を表現した鮮やかな帯状のデザイン。国立公園の歴史と共にアメリカで生まれ、現在に至る自然保護運動やエコカルチャー、アウトドアシーンを形作ってきた象徴的なアイコンとして、世界中で親しまれ続けています。
Like a Rolling Stone
<PENDLETON>初の「NATIONAL PARK BLAKET」は、実は「YELLOWSTONE」ではなく1916年9月に発表された「GLACIER(グレイシャー)」。「YELLOWSTONE」の初期パターンは「GLACIER」とほぼデザインで、大きな違いはそれぞれの国立公園のシーズンパスを基にしたラベルだけでした。
変わり続ける自然環境や社会の中で、その後100年以上にわたりパターンやラベルのデザイン、バインディング等のディテールやサイズ展開などのアップデートを重ね、「YELLOWSTONE」150周年記念モデルで採用されたパターンでは、アメリカ最古の国立公園内にある「グランド・プリズマティック・スプリング」のブルーの熱水泉を囲むオレンジ、イエロー、グリーンの鮮やかな色彩を、細い帯の色合いで表現。これまでも幾度となく取り入れられてきたカラーややデザインを組み合わせながら、移ろいゆく世界でも変わらない自然の普遍的な価値を表しています。
自然との共生を体感するブランケット
自然と共生するライフスタイルを実現していくために、現在に続く自然保護運動の理念を形作ってきた国立公園は、これまでもこれからも、私たち<PENDLETON>やお客様にとって重要な存在であり続けます。
これからの世代のために国立公園を保全していくという国立公園財団の使命を支援するために、「YELLOWSTONE PARK BLANKET」を始め「NATIONAL PARK BLANKET」シリーズの売上の一部を同財団に寄付して参りました。その額は、2006年以来1億6千万ドル近くにのぼります。ご購入を通じてサポートし続けてくださったみなさまに、改めて感謝致します。
「生態系」という考えをベースにしたアメリカの国立公園が紡いできた自然保護運動が日本でも注目をされるようになってきましたが、そんなカルチャーを体感するために、「NATIONAL PARK BLANKET」をお近くの国立公園に持参にして、ハイキングやピクニックの後にでもまずは身を包んでみてみませんか?
参考文献: “Yellowstone Park Blankets – An Illustrated History by Fred Coldwell”