Sustainability vol.1:OEKO-TEX®
エコテックス
1863年創業の伝統ある織物のヘリテージ・ブランドとして、<PENDLETON>の創業者たちは早い時期より工場から出る廃棄物に着目し、ウールという貴重な資源を最大限に活かす取り組みを続けてきました。持続可能なものづくりの歴史を持つ私たちの、サスティナブルな未来を紡いでいくための取り組みをご紹介します。
<PENDLETON>の原点
ウールという貴重な資源を最大限に活用するために、創業当初から<PENDLETON>は工場から出る破棄物に注目し、一部のブランケットの生産にあたっては、染色ロットの残りや糸巻きの端を使用するように開発されました。
例えば、キャンプ・ブランケットは、もともとカード屑、つまり紡績終了時にカード機から排出される未紡績繊維から作られていました。現在ではこれらのブランケットは徹底的に計画され、完全に共通化されていますが、その昔はカーディング作業から入手できる繊維の混合比率により、地色のバリエーションが決まっていたのです。
私たちの現在地
「サスティナビリティ」とは単に自社で廃棄物を無くす取り組み以上のものであり、私たち<PENDLETON>が社会的に担う重要な使命の一つだと捉えています。
最近の取り組みとしては、<PENDLETON>が運営する米国の2つの毛織物工場が、「OEKO-TEX® STeP(21001295 Hohenstein HTTI)」と「OEKO-TEX® STANDARD 100(22.HUS.63569 Hohenstein HTTI)」の認証を取得しました。この2つの認証は、当社の工場で生産された製品に「MADE IN GREEN」の資格を与えるもので、当社は現在、サプライチェーンと共にその取得を目指しています(*認証プロセスについてはこちらを https://oeko-tex-japan.com/をご覧ください)。
これらの認証取得は、すべての工場製品についてサステイナビリティ認証を取得するための第一歩です。認証取得のプロセスは長く、要件も厳しいものですが、私たちは持続可能性の基準を満たし更にそれを上回るために、最大限の努力を続けています。
OEKO-TEX® STANDARD 100について
OEKO-TEX® STePについて
OEKO-TEX®
スイスのチューリッヒを本拠地とする「OEKO-TEX®(エコテックス)」は、1992年に設立され、世界トップレベルの厳しい基準で衣料品など繊維製品の安心・安全と持続可能な生産を証明する認証機関として欧州と日本の17の独立機関で構成され、現在は世界40カ国で活動を続けています。
この17機関が一体となり、繊維産業と皮革産業のために独自の検証方法を開発し、認証機関としての価値を確立してきました。「OEKO-TEX®」の使命は、繊維製品への信頼を創造することであり、責任ある製造業を認証するラベルとして最もよく知られたものの一つです。
製品に「OEKO-TEX®」認証が付いているということは、そのメーカーが安全性と責任ある製造工程に関する厳格な基準に合格していることを意味します。認証にはさまざまなレベルやカテゴリーがあり、製造工程や素材、有害物質の試験などが対象となります。
PENDLETON ECO-WISE WOOL®
<PENDLETON>では、「OEKO-TEX®」との取り組みに先駆け、2011年からお客様のご要望にお応えするために「PENDLETON ECO-WISE WOOL®」を開発し、商品展開を続けています。
別の認証機関と協力しながら、製品と生産の両面でサステナビリティと適正管理の厳しい基準をクリアしていることを証明したラインであり、「PENDLETON ECO-WISE WOOL®」製品を地中に埋めたとしても、環境に対して悪影響を与えることはありません。これは、現在<PENDLETON>の工場で織られるすべての生地に当てはまります。
コットン製品について
なぜ私たちの工場ではタオルや毛布、スローなどの綿製品を織らないのかと聞かれることがありますが、私たちは毛織物工場を運営しているのであり、綿織物工場を運営しているのではありません。この2つの工程はまったく異なります。
そのため<PENDLETON>の綿製品のうち、コットン寝具はドイツとポルトガルのオーガニック認証コットンで織られおり、タオルは「OEKO-TEX® MADE IN GREEN」の認証を受けた工場で製造されています。
どの工場で製品を製造する場合でも、私たち<PENDLETON>は常にサスティナビリティを追求しています。