My Own Private PENDLETON vol.19:Kie (PENDLETON JAPAN)/ ROUND-UP(後編)

My Own Private PENDLETON vol.19
ペンドルトンが彩る日常vol.19:Kie(PENDLETON)/ Round-Up(後編)


創業以来、160年以上にわたりアメリカを代表するライフスタイル・ブランドとしてそのルーツであるインディジネス・ピープルズ(ネイティブ・アメリカン)はもちろん、アメリカならではの古くて新しいオーガニックな暮らしを彩ってきた<PENDLETON>。「My Own Private PENDLETON」では、そんな日常を編みながら未来へと続くカルチャーを形創る方々をご紹介します。第18回は特別編として、<PENDLETON JAPAN>でプロダクト・プランニング・マネージャーを務めるKieが、今年2006年9月17-19日ペンドルトン市で開催さえた、アメリカの良心としてあり続ける<PENDLETON>の原点を体現するイベント「PENDELTON ROUND-UP」へのロードトリップの物語(後編)を紡ぎます。*前編を読む

 

ロデオ大会の開始前、ネイティブ・アメリカンたちが馬に乗り開会を告げる。期間内、ロデオ会場の脇にはネイティブ・アメリカンたちはティピを建て、そこでマーケットなどを開きながら宿泊する

 

DAY 2(9.18 Fri):PENDLETON ROUND-UP Rodeo―予選ラウンド

「ROUND-UP」のもう一つの顔、13時から始まるアメリカ三大ロデオ大会の一つとして知られる「Pendleton Round-Up Rodeo」の会場へ本社の仲間たちと向かうため、集合場所の貸切モーテル内にあるプールサイドへ。水辺でリラックスして過ごす人々とおしゃべりを楽しみながら、「そろそろみんな集まってロデオ会場へ向かうのかな?」と優雅に待機。……しかし、いくら待っても集合する気配がない。「否!」と気づいた時には、なんと既にに他のメンバーは出発済み。まさかの完全なる置いてけぼり…😭

急いで会場の専用スタジアムへ向かい、開幕式には少し遅れたものの熱気ムンムンの会場に無事到着。指定の席に着くと、広大な緑のフィールドが目に飛び込んでくる。ロデオというと、砂埃な感じをイメージする方も多いと思うが、「PENDLETON ROUND-UP」は、全米でも珍しい天然芝の上で行われ、青々とした芝生の破片が激しく乱舞する中で全米トップクラスのカウボーイたちが次々と繰り広げる、命がけの技とそのスピード感に一瞬で心を奪われる。

ロデオの主要なラフストック(暴れ馬・暴れ牛)だと言う「ベアバック」「サドル・ブロンク」「ブル・ライディング」など、それぞれ命がけの8秒間のオンパレード!

初ロデオのためもちろん詳しいルールはわからないが、ゲートが開いた瞬間、地鳴りのような響きとともに躍り出てくる巨体の暴れる馬や牛の背に片手でしがみつき、必死に乗りこなすカウボーイたちの野生味溢れる肉体美にうっとりしつつ♡、駆け抜ける獣たちの足音やカウボーイ・ハットをなびかせながら投げられるロープの躍動感……、是非とも一生に一度は実際に体感していただきたい、ロデオ特有の一瞬の隙も許されない緊迫感満載の攻防が続く(詳しくルールはAIに尋ねられたし)!

技が決まるたびにスタジアム全体から湧き起こる地鳴りのような大歓声、客席で観客たちが一斉に高く掲げるウエスタン・ハット、客席のボルテージはが一斉に高く掲げられる圧巻の光景。そして、「Pendleton Round-Up」の公式スローガンであり、特有の掛け声である「Let ’er Buck(=さあ、暴れさせてやれ)!」という声が響き渡る中、観客と選手たちが一体となって熱狂する、本場アメリカン・ロデオならではのダイナミックな高揚感を、目・耳・鼻・皮膚の四感センサーを駆使して堪能させていただく(残った第五のセンサー、味覚の行方や如何に…)。

 

DAY 2(9.18 Fri):熱狂の渦、伝説の「Let’er Buck Room」へ潜入!

初のロデオ観戦の興奮冷めやらぬまま、これまた「Round-Up Rodeo」の醍醐味だと本社スタッフから聞いていた情報を基に、会場メインスタンド真下の1階部分にあるにある秘密のスポット「Let’er Buck Room」へと向かう。

世界最長級らしい、果てしなく続くバーカウンターの圧倒的なスケールに圧倒されながら、カウボーイ・ハットを被った現地の人々やロデオ・ラバーたちでごった返すバーは、押し合いへし押しのすし詰め状態!

ロデオ観戦で取っておいた最後の一感センサー・味覚を、地酒として愛される「Pendleton Whisky」を使った名物ハイボールに委ね、文字通りロデオを五感で楽しみ尽くそうとしたのだが、あまりの熱気に圧倒され、明日の午後行われる「Round-Up Rodeo」のファイナル・ラウンドまでお預けすることとする。

それにしても、真上のロデオ・フィールド顔負けの圧倒的なバイブスが漂う空間に、自然と「Chaos(=ケイオス)!」という言葉がこぼれ落ちた。

 

スタジアムの芝生の真下に位置する、「Let’er Buck Room」

 

DAY 2(9.18 Fri):Hotel Parking Dinner

外での宴の盛り上がりも最高潮を過ぎ、夜風にしっぽりと身を委ねるひととき。今日という濃密な一日に「あぁ、満足、満足……」と心の中で小さく乾杯をあげたその瞬間、どっと押し寄せる疲労波。 「あかん、もう限界なり〜!」と部屋へ逃げ帰り、ベッドへ雪崩れ込んだが最後、バタンキューで記憶は露と消え、目覚めればそこには眩しすぎる朝の太陽が燦々と降臨していた。

 


DAY 3(9.19 Sat):Ceremonial Tribal Dance

「ROUND-UP」の会場に訪れると、昨日のロデオとはまた違った趣の光景が広がっている。今日は朝からネイティブ・アメリカンの方々による伝統儀式が披露されており、トライバルな空気に満たされている。

ロデオと共に初の「ROUND-UP」で必ず観ておきたかったネイティブ・アメリカンたちの伝統的な集い・踊りの儀式である「Pow Wow(=パウワウ)」を遂に生で鑑賞することができた。

大地を揺らす力強いドラム(太鼓)のリズム、空高く響き渡る唄声、風になびく色鮮やかな羽飾りや細やかなビーズワークの装束……。静寂と熱気が交錯する幻想的で誇り高きその儀式を生で味わうことができ、至福なり。

 

 


踊りが終わると、ネイティブの参加者の代表に<PENDLETON>からブランケットが手渡されるのだが、「Happy Canyon Night Show」で再確認したその歴史、「Beauty Contest」で目の当たりにした彼らの手仕事の数々とそれに対する誇り、そして100年以上にわたり互いの文化を尊重し信頼を積み重ねてきた歴史。

単に「メーカーと顧客」という関係性を超越し、互いを高め合い感謝を捧げ合う「真の絆の証」として贈られるブランケットに、途方もない重みを感じる。

 

さすがファイナルラウンドな暴れ馬!

 

DAY 3(9.19 Sat):Pendleton Round-Up Rodeo―ファイナル・ラウンド

ロデオ大会も遂にクライマックスが近づく。スタジアムでは予選を勝ち抜いてきた猛者たちによる決勝戦が行われており、昨日の予選ラウンドより更に張り詰めた緊張感が漂う。

本日もまた技が決まるたびに「Let’er Buck!」というお決まりの掛け声と大歓声が地鳴りのように鳴り響く。

「ベアバック」「サドル・ブロンク」「ブル・ライディング」各種目の優勝者には12,000〜16,000USDの賞金と特製バックル、サドル、トロフィー、そして<PENDLETON>のブランケットが商品として贈られるのだが、全米最高のカウボーイの証として垂涎の的になっているのだそうだ。

私も、いつかはマイロデオでその誉を勝ち取って見たいものだなどと、宝くじ以上に確率の低いであろう妄想に浸る。

最後までロデオを見届けたところで、昨日からお預けにしていた味覚センサーを使い五感全てでのロデオ鑑賞の締めくくりと決め込む。向かうは、もちろん「Let’er Buck Room」。念願のハイボールで喉を潤わせると、なかなかの濃度に速攻で酔いがまわり、へべれけになりつつある姿を本社の仲間たちに目視され、笑いが生まれる。

 

バーから出ると、階上のスタジアムに戻ると、スタジアムはすっかりと静まり返っており、夕闇が迫る中、たった一人の男性が奏でるバグパイプの美しい音色が、広大なスタジアム全体へ切なく響き渡る。

その音色とともに、2026年の 「PENDLETON ROUND-UP」 の幕が降りた。

頭の中では井上陽水の「少年時代」が鳴り響き、もう夏休みが終わってしまうのかというあの寂しさが込み上げてくる。

 

DAY 3(9.19 Sat):夢の跡で実感した、PENDLETONファミリーへの愛

<PENDLETON>ファミリーの一員となり早5年。念願叶い初参加となったこの三日間の祭典は、「生きているうちに絶対に体験したい!」と思い続けてきた、日本では全く身近とは言えない「ロデオ」や「Pow Wow」という本物の古き良きアメリカ文化にどっぷりと浸れたことはもちろん、西部開拓の時代から続く歴史、ものづくりへの圧倒的な情熱、ネイティブ・アメリカンへの深い敬意、そして何より、自分を単なる「ゲスト」としてではなく、同じ誇りと熱量を持つ「仲間」として温かく輪の中に受け入れてくれた本社のファミリーたちの愛を実感する時間だった。

かけがえのない体験をさせてくれた本国の<PENDLETON>ファミリーへの言葉に尽くせない感謝の気持ちと胸いっぱいの余韻とともに、ペンドルトンの地を後にする。

 

 

photography&text:Kie(PENDLETON JAPAN)
edit:K2

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